アーカイブ | 9月 2016

白髪のきれいなお婆さん

白髪というか銀髪のお婆さんが入所していた。
髪がすごくふさふさで本当にきれいだった。

80歳後半、足腰はちゃんとしてて自立してた。

特に病気とかなかったのだけど、1人は不安だからって家族さんが入所させた例。
わかんないけど、施設に寄付とかするくらいのお金持ちの家族さんだったと思う。

で、そのおばあちゃんの部屋の隣の部屋に、車いすで、ちょっと鬱の入った認知症の80歳くらいのお婆さんが入所してた。

で、車いすのお婆さんの入浴の順番が来たので、ある日訪室すると、銀髪のお婆さんが遊びに来てて、ずっと髪をすいてあげてた。

「女は髪よ」

って。車いすの方はけっこう気難しいのに、割と嫌がらず嬉しそうにしてて驚いた。

その日は機嫌も良くて、いつも嫌がるお風呂にもスッと行ってくれた。

で、ことあるごとに髪をすいてあげてるとこ目撃するようになってたら…。

車いすのおばあちゃん、どんどん髪がきれいになっていった。

ブラッシングするのって大事なんだなぁって思った。

それだけで、笑顔がどんどん増えた。まさに「女は髪」。

ある日突然、白髪のおばあちゃんが脳出血を起こして亡くなった。

車いすのおばあちゃんは本当に悲しんで、でも、ブラッシングは自分で続けてる。

生活の小さなことが、心のハリになるって話でした。

家族経営の施設ってダメだよね

私が前に勤めていた介護施設は家族経営で、そんなに歴史はありませんでした。

介護職を目指して初めての職場だったので、緊張の毎日。

開所して間もないことから利用者の数も少なかったんです。
慣れない私に対し「利用者の立場になって考えるように」と管理者から口辛く飛んでくる、そんな日々を送る新米介護士のころの思い出になんとも言えないものがあります。

毎週金曜日はお出かけの日でした。
買い物したりドライブしたりという私たちにとって些細なものですが、外出が難しい高齢者にとっては「この日だけが今の楽しみ」というお婆ちゃんも。

しかしどこにお出かけするか当日まで決まってません。

「適当にドライブでいいんじゃね」という主任(主任は管理者の娘)。お婆ちゃんの今の生きがいが現場のやっつけ感で流れていることになんとも言えない気持ちなります。

結局この日はドライブがてら海を見ることになりました。しかも降車することなく車内の窓から眺めるだけ。「今日も楽しかったよ」とお婆ちゃんの言葉にいつも考えさせられます。

介護の知識も経験も入職して日も浅い私でしたが、もっと利用者の立場になって考えてくれる施設で働きたいなと思いました。

やっぱ家族経営ってダメだよねぇ。

友達が介護施設で働き出した

友達が、ある地方都市近郊の高齢者介護施設で働いています。

介護の専門学校を卒業して、介護福祉士の資格を取り実務経験を積みながらケアマネジャーなどの資格を目指して頑張っています。

友達が働いている施設では要介護度2から5までの利用者の方達がすごされているんですが、介護職員は数人単位のチームを作り、利用者さんをグループで分けて介護しているそうです。

毎日のように同じグループの利用者さんたちと顔をあわせると、名前や顔を覚えてもらって今まで頑固で一言も話してくれなかった人も話してくれるようになったらしくとても喜んでいました。

「あんたの顔見るとホッとするよ」と言ってくれたことにとても喜んでいて、「わかるわかる」とこっちまで初々しい気持ちになりました。

些細な一言かもしれませんが、利用者さんが私を頼りにしてくれている、私がいることで安心してもらえていると思うととてもうれしいし、やっててよかったなあと思いますよねぇ。

介護福祉士の目標として利用者の方々のQOL(クオリティーオブライフ)の向上、分かりやすく言うと生活の質の向上というものがあります。

高齢になると体が若い頃ように動かなくなることは当たり前です。
体の動きを向上させるようなリハビリテーションも大切ですが、心のケアも大切ですよね。

わたしも利用者の方々をホッとさせられるように頑張ります。