アーカイブ | 10月 2016

信頼関係が一番大事

利用者さんのなかには、入浴をお誘いしてもどうしても嫌がるA さんがいっらっしゃいます。

認知症を持っていて、「今日はもう入ったの。」等仰って頑に断られます。
そんな時は無理にお誘いしても逆効果です。隣に座ってじっくりお話を聞きます。

楽しかった思い出、辛かった思い出等を真剣に聞き、自分のプライベートの話も時々聞いてもらいます。

そうしていくうちにちょっとずつ信頼関係が築かれます。

名前を覚えてくれたりもしてくれました。
その上で、「私と一緒にお風呂入りませんか?」と聞くと、「あんたとだったら入ってもいいよ。」とAさんが答えてくれました。

私は本当に嬉しくて、達成感ややりがいを感じました。

その後、Aさんは私がいる時は入浴出来るようになりました。

次第に施設での入浴に慣れていき、他のスタッフがお誘いしてもスムーズに入浴出来るようになりました。

Aさんはお風呂に入る度に「極楽だね〜このまま死んじゃっても良いくらい気持ちいいね。」と言います。

心地よい時間が提供できるようになって良かったなと思います。

介護は様々な技術が必要とされていますが、信頼関係を構築できることが何よりも大事なことだと実感しました。

ある夜勤

長い夜勤が始まりました。
夕食の介助、就寝介助を終え、時間は22時。

静寂の中でワーカー室より鳴り響くナースコールの音。
響くのがナースコールの音だけの日は、
「あ、今日は当たりだな」
そう思ってしまいます。

不穏で眠れない入所者さんがいる日は夕方から朝まで一緒。
入所者さんの終身介助、排泄介助、離床介助、食事介助・・・
全ての介助でその入所者さんと共に動くことになります。

問題は常に車椅子を押すことではなく、介助をしている際に隣で立ち上がられ、動かれ、口に物をやり、周りに手を伸ばされる事。

こうなるとひとつひとつの仕事が徐々にずれこんで行きます。
ふと気付けば朝の排泄交換、更衣・離床介助の時間になり、そこからは嵐のような朝が始まります。

焦ってミスをしてはいけない気持ちと共に、間に合うように慌ててしまう自分。
こんな時に限ってたくさん同時に鳴り響くナースコール。
「はい、すぐ伺いますね」と答え、頭の中で順序だてをしつつも2人待ち、3人待ちとなり頭の中がパニックになります。

そんな夜勤明けは体がぐったり。
崩れる事を予想して塗ってきた薄化粧も汗で完全に崩れてしまいます。

今日はそういう日に比べると平和な夜勤。
「はーい。今伺いますね。」
私はそう返事をし、夜勤をすごしていくのでした。