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信頼関係が一番大事

利用者さんのなかには、入浴をお誘いしてもどうしても嫌がるA さんがいっらっしゃいます。

認知症を持っていて、「今日はもう入ったの。」等仰って頑に断られます。
そんな時は無理にお誘いしても逆効果です。隣に座ってじっくりお話を聞きます。

楽しかった思い出、辛かった思い出等を真剣に聞き、自分のプライベートの話も時々聞いてもらいます。

そうしていくうちにちょっとずつ信頼関係が築かれます。

名前を覚えてくれたりもしてくれました。
その上で、「私と一緒にお風呂入りませんか?」と聞くと、「あんたとだったら入ってもいいよ。」とAさんが答えてくれました。

私は本当に嬉しくて、達成感ややりがいを感じました。

その後、Aさんは私がいる時は入浴出来るようになりました。

次第に施設での入浴に慣れていき、他のスタッフがお誘いしてもスムーズに入浴出来るようになりました。

Aさんはお風呂に入る度に「極楽だね〜このまま死んじゃっても良いくらい気持ちいいね。」と言います。

心地よい時間が提供できるようになって良かったなと思います。

介護は様々な技術が必要とされていますが、信頼関係を構築できることが何よりも大事なことだと実感しました。

白髪のきれいなお婆さん

白髪というか銀髪のお婆さんが入所していた。
髪がすごくふさふさで本当にきれいだった。

80歳後半、足腰はちゃんとしてて自立してた。

特に病気とかなかったのだけど、1人は不安だからって家族さんが入所させた例。
わかんないけど、施設に寄付とかするくらいのお金持ちの家族さんだったと思う。

で、そのおばあちゃんの部屋の隣の部屋に、車いすで、ちょっと鬱の入った認知症の80歳くらいのお婆さんが入所してた。

で、車いすのお婆さんの入浴の順番が来たので、ある日訪室すると、銀髪のお婆さんが遊びに来てて、ずっと髪をすいてあげてた。

「女は髪よ」

って。車いすの方はけっこう気難しいのに、割と嫌がらず嬉しそうにしてて驚いた。

その日は機嫌も良くて、いつも嫌がるお風呂にもスッと行ってくれた。

で、ことあるごとに髪をすいてあげてるとこ目撃するようになってたら…。

車いすのおばあちゃん、どんどん髪がきれいになっていった。

ブラッシングするのって大事なんだなぁって思った。

それだけで、笑顔がどんどん増えた。まさに「女は髪」。

ある日突然、白髪のおばあちゃんが脳出血を起こして亡くなった。

車いすのおばあちゃんは本当に悲しんで、でも、ブラッシングは自分で続けてる。

生活の小さなことが、心のハリになるって話でした。

友達が介護施設で働き出した

友達が、ある地方都市近郊の高齢者介護施設で働いています。

介護の専門学校を卒業して、介護福祉士の資格を取り実務経験を積みながらケアマネジャーなどの資格を目指して頑張っています。

友達が働いている施設では要介護度2から5までの利用者の方達がすごされているんですが、介護職員は数人単位のチームを作り、利用者さんをグループで分けて介護しているそうです。

毎日のように同じグループの利用者さんたちと顔をあわせると、名前や顔を覚えてもらって今まで頑固で一言も話してくれなかった人も話してくれるようになったらしくとても喜んでいました。

「あんたの顔見るとホッとするよ」と言ってくれたことにとても喜んでいて、「わかるわかる」とこっちまで初々しい気持ちになりました。

些細な一言かもしれませんが、利用者さんが私を頼りにしてくれている、私がいることで安心してもらえていると思うととてもうれしいし、やっててよかったなあと思いますよねぇ。

介護福祉士の目標として利用者の方々のQOL(クオリティーオブライフ)の向上、分かりやすく言うと生活の質の向上というものがあります。

高齢になると体が若い頃ように動かなくなることは当たり前です。
体の動きを向上させるようなリハビリテーションも大切ですが、心のケアも大切ですよね。

わたしも利用者の方々をホッとさせられるように頑張ります。

たまには自己紹介

たまには自己紹介→私はとある施設に勤務している20代後半の♀です。そろそろ利用者の方や仕事内容にも慣れてきたかな?って感じ(笑)。

特養なので、大病による後遺症で、半身麻痺や寝たきりの方、認知症の方など色々な方が生活してる。

認知症の方はとても多く、同じような話を何度もされたり、トイレに行ったことを忘れ、ものの5分でまたトイレに行きたいと言われる方もよくたくさんいる。あるおばあちゃんは、近くを通ると必ずと言っていいほど「あんたは誰かな?」と言われ、そのたびに「◯◯です」と答えてるんだけど、答えると「あー、そうだったね!」と毎回そのやりとりが…。可愛いからいいんだけどね。

介護の現状を知らない方は、きっとこのような場面で、

何度も同じことを言わないで。

何度もトイレに行きたいと言わないで。

と思う人もいるかもしれない。私も仕事を始めた当初はそうだったし。でも、今ではそのやりとりが楽しくて、わざわざおばあちゃんの顔を覗き込みに行ったりしている程。

「そうだったね!」の時の笑顔が愛しくてたまりません。

トイレでも、終わった後には「ありがとね」と言ってくれて、こっちも嬉しくなる。介護は大変なこともあるけど、その反面、とても楽しくてやりがいのある仕事でもある。

給料安いけど(笑)。

認知症の方にもやり甲斐は必要

認知症になった人が施設にはたくさん入所しているけれど、認知症の人に対する働きかけでその人がまた全然違った様子になってくることがたくさんあることを実感しながら働いている。

ある高齢者は施設に入ってきた時には認知症が進んでいて、自分自身の意欲もなくなっていたけれど、施設でのおしぼりをたたむ仕事や花の水やりなどをお願いして、毎日続けてもらっていた。

そうしているうちにどんどん活き活きしてきて、顔の表情が輝いてきた。

認知症になっていても、誰かの役に立っている、自分の存在している価値がここでは認められているって思うことで、認知症の進行を防ぐことはできなくてもその人にとって豊かな生活ができるんじゃないかなと思っている。

一人一人の人に対してそうやって働きかけて、笑顔になってもらえた時や、施設に入る前よりも表情がぐっと良くなってきた時に、この仕事をしていて本当に良かったなという気持ちになるし、介護士としてのやりがいだと思う。

便に怯える入所者達

昨夜はちょっとした騒ぎが起きた。

いつも通り廊下を歩いていると、何やら入所者のおばあさんたちが集まってひいー!と騒いでおり、急いで向かうと、おばあさんたちの輪の真ん中に、まさにウンコが堂々と…。

ただの(っていうのもおかしいけど)かりんとう型のウンコなのですが、おばあさんたちはみな怯え、中には自室のドアの隙間から片目だけ覗いている方や、「おそろしや!」といって逃げ去る方もいまして大騒ぎ。

私といえば、綺麗な形のままで上手にウンコを運んだものだなと感心するばかり。

入所者の中に、トイレで用をたしたあと、自分の手を便器に突っ込んで、ウンコをすくい上げてしまう方がいたので、今回はたまたまそれを外へ持ち出してしまったんだろう。

私はビニ手をはめた手でそれを拾い粛々と処理。

特別なことでもなんでもないんだけど、周りでひーひーと騒いでいたおばあさんたちが妙にかわいらしかった。

介護士のやり甲斐

うちのフロアの入所者にはお上品で、控えめな人が結構多い。年を取ったらこういう人でありたいなぁと思う。でも、控えめでお上品な方々ばかりと接していると、「介護士やってて良かった!」と思えなくなった時期があった。

なんていうんだろ。大変な人のケアに成功した!的なやつ。

でも、家族の言葉でやる気が出たのでそのことを書く。

その入所者さんは、脳梗塞の後遺症で右片麻痺で、日中は車いすでの移動生活(見守り要)。脳梗塞になる前は右利きだったみたいだけど、今は当然左がメイン。意思の疎通も失語があってちょっと難しい。元気な頃から口数が少なかったみたいだけど…。

で、長女さんが訪問した時のこと。その入所者さんがトイレに行きたくなったんだけど、トイレ介助は施設の人がいい!と長女さんにジェスチャーで伝えたようで、たまたま通りかかった私が介助することに。いつもと同じようにこなしたんだけど、終わった後、『いつもありがとうございます。私には絶対にトイレ介助をさせてくれません。とても助かりました』と長女さんが言ってくれた。

施設では普通にできていることでも、実は結構いいことやってるってあるのかもね。日々頑張ってるってことなのかなぁ。

やり甲斐ありました!

肩たたきが文字通り飛んできた

ナースコールが鳴る。

203号室のMさんは用事がなくてもナースコールを押す。

他の職員が「また呼んでる…」と愚痴をこぼすほどMさんは呼ぶ。

でも私は用事がないならそれでいい。

100回押す中の1回に本当の理由があるんじゃないかと思ってる。

ただその日は、他の救急対応が3件も重なり「後でまた来ますね」と言葉を掛けその場を去った。
ようやく落ち着きMさんの部屋に行くと、肩たたきの棒を投げられた!!

よけることができず一瞬で視界が悪くなり何が起きたのか分からなくなった。
Mさんが投げた肩たたきが私の眼鏡に命中。眼鏡のレンズは粉々に。

眼鏡を片づけMさんをみると申し訳なさそうにしているも少し怒っている。失語があるMさんは伝えたいことが伝えられない。部屋の周りをみるとベッドの隙間にミカンが落ちている…。

拾ってほしかったから何度も呼んでいたんだ…肩たたきの棒で拾おうとしていたんだね。ごめんね。

眼鏡はこわれたけど、謝ってミカンを渡すとMさんはにっこりと笑ってくれた。

笑顔のボタンって知ってる?

介護職の仕事では毎日色んなことが起きます。車で15分の出勤途中は今日は何事もなければいいなぁなんてお願いしならが運転してます。

タイムカードを押して申し送りを受けるとさぁ戦いの始まりです^^。

○○さんディサービスに行かないって言ってお迎えの人が困ってるよーとか、

家に帰るって言って服や荷物を段ボールに入れて荷造りしてるよーとか

そんなのは日常茶飯事で、中には熱が出てるとか居室で転倒して昨日入院したんだよなんてこともあります。

何事も起こらない日なんてほとんどありません。でもとても嬉しいこともあります。

無表情で話もしない車イスの女性利用者様が居るのですが、この方は古くから働いている職員にしか笑顔を見せません。

しかもそれも滅多にないことですが、ある朝、私がベッドから車いすに移乗のお手伝いをし、「今日の朝ご飯はなんでしょうね」と声を掛けた時にニコッと笑顔をみせてくれたのです。

笑顔のボタンを見つけたけど教えてあげないなんて言いながらほかの職員の人に自慢をしました。

笑顔のボタンを集めていくのはちょっとした楽しみです。